研究フィールド写真集(国内)
※写真をクリックすると拡大画像を見ることができます。
伊豆諸島の温泉
本州から南へのびる火山島列(伊豆−小笠原−マリアナ弧)の北にある伊豆諸島は、最近の三宅島の活動でも分かるように、火山活動が活発です。温泉もたくさんあります。

伊豆諸島のうちの一つ、式根島の海岸にある温泉。

温泉ガスのサンプリングは、温泉の湧口からでてくるガス(泡)を集めます。時には水着を着て温泉の中に入ることも(入っているのは野津憲治・東大名誉教授。角野の学生時代の指導教官)。
雲仙(九州島原半島)
やはり記憶に新しい、雲仙普賢岳。1991年から1995年にかけての噴火活動の以前から、温泉地として有名でした。噴火の前後で温泉ガスの組成が変わるか調べました。 希ガス同位体比の累帯構造が見られる火山岩の斑晶も、ここで採取したものです。
雲仙普賢岳。山頂に白い煙(噴煙)が見えます。

島原市小湧園の駐車場にて。温泉が通るマンホールに遊離しているガスを集めています。
硫黄島
伊豆小笠原弧の最南端に位置する硫黄島。現在は自衛隊の基地しかないため、訪れるときは自衛隊の輸送機に乗せてもらいます。
島の至る所で噴煙が吹き出し、硫黄が析出している硫黄島。これは東海岸の金剛岩。

噴気が立ち込める谷だったり、ボコボコと沸き立つ泥沼だったり、様々な姿で火山ガスが吹き出しています。
マントル捕獲岩
日本海周辺のマントル捕獲岩(マグマによってもたらされたマントル物質)の産地として、北九州の高島(佐賀県)・玄界島黒瀬(福岡県)、
日本海の隠岐島後(島根県)が知られています。マントル捕獲岩をもたらした火山岩(アルカリ玄武岩)も研究対象になります。北九州についての研究成果はこちら。

日本の代表的なマントル捕獲岩の産地。北九州の高島・黒瀬と隠岐島後・黒島。

それぞれのマントル捕獲岩(赤い矢印)。高島のは大きく、採りやすいです。黒瀬では壁面いっぱいに大きなマントル捕獲岩がありますが、どうやって採るか悩みます。黒島は小さめ。
研究紹介のページに戻る
このページに関する意見・質問は,角野浩史まで